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精神病患者と健常者の境がわからない。その境のあ
りように疑いを持つのは、想田観察映画の特性だ。
ー 河瀬直美(映画作家)

前作『選挙』と同様、「一体、こんなに奥まで
踏み込んで撮って、大丈夫なのだろうか」とい
う感想を、この映画を観るものは一様に持つだ
ろう。「赤裸々」という言葉が色あせるほど、
ここには、むき出しの人間が描かれている。そ
のむき出しの粘膜は、痛々しいが、やがてそれ
を眺め続けるうちに、それが何やら日常である
かのように、いや、少なくとも被写体にとって
はそれが日常であるのだから、その日常を私た
ち観客も受け入れざるを得ないかのように感じ
させる不思議な力がある。想田和弘は、ドキュ
メンタリーの臨界に近づいている。
ー 平田オリザ(劇作家・演出家)

精神とは心、若しくは心の持ち方とあるけども、そ
の収拾のつかなさがそのまま映し出されている。
様々な対象を身に遠く近く感じつつ、時折横切る野
良猫が風穴のようにも見えてくる。
ー 筑紫ゆうな(アーティスト)

同じ題材を扱った映画のうちこの映画は三指に入
る。いや正確に言えば二指である。一本はワイズマ
ンによって四十年前に作られた。どちらも限りない
人間の精神の地平線を目指した傑作だと断言でき
る。ワイズマンの映画同様一度見たら決して夢に見
ることはあっても忘れることは出来ない。しかしワ
イズマンの映画には感心し笑うことしかできなかっ
たが、この映画のなかでは5分おきににやっと笑
い、三度涙を禁じえなかった。あえて言うが、この
映画は精神を病んだもののために作られたものでは
ない。まして人の精神を裁く者のためにも作られて
もいない。ただ人間の無形の心とその不思議に対し
畏敬の念を禁じえないもののために捧げられた映画
なのである。
ー 大山修平(精神科医)

偉大な作品。見事な映画。しかし、こんなに辛く、
悲痛な思いにさせるものは観たことがない。
泣きたくなった。そして、泣いた。
ー デービッド・B・カレン(脚本家)

「正常」と「『正常』によって『異常』と呼ばれる
もの」の間に幕を引くのがこの映画の趣旨である。
しかし、それだけではない。山本医師の診療所とい
う美しい劇場の幕があき、喜びと悲しみを湛えた美
しい人物たちがゆっくりと世界を膨らます。
ー 釜山国際映画祭審査員講評

どうにも切り抜けられない苦境でにっちもさっちも
行かなくなった経験ならいくらか理解できる。また、
援助者とともにもっと生きやすい世界を語ることが
できる交わりの場がある。そして、カメラが執拗に
目を凝らそうとしている「精神」の深い闇が、画面の
向こう側を流れていく。その闇に脅え心を揺さぶられ
ながら、現代医療のある可能性をかいま見ることもできる。
ー 島薗進(宗教学者・東京大学教授)


       
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